屋根裏には何がある?SCP-2740 – そこにはない その2

SCP紹介&内容整理
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前回からの続きです。

まずはネットで見つけた解釈を紹介します。

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「両親に見てほしかったOlivia」説

下のリンク先では屋根裏部屋にいるのは「両親に見てほしかったOlivia」ではないかと考察されていました。

https://www49.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/36693.html

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Oliviaの遺体説

また海外のフォーラムでは屋根裏部屋にはOliviaの遺体があるのではないかという考察がありました。

  • Oliviaを殺害したのはLee夫妻で発覚を恐れて現実改変を行っている。
  • Lee夫妻自身もOliviaを殺害したという事実を認められず、屋根裏部屋に入ることができない。
  • また罪悪感もあるため、引っ越すこともできない。
  • インタビューに答えたOliviaはLee夫妻が作り出した偽のOlivia。偽のOliviaはもともと存在しないのでその後の調査で存在していないと判明する。
  • ナイフのくだりは真実を含んでいる。
  • 「それはOliviaではなかったのです。」というのはOliviaの遺体のこと。

このOliviaの遺体説はうまく説明できているように思います。ただLee夫妻の認識ではOliviaは出て行ったことになっていて、Oliviaの存在をなかったことにすることは矛盾しているように思えます。

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Oliviaの地縛霊では?

これはOliviaの遺体説を拝借して考えた個人的な解釈になります。

屋根裏部屋には自殺したOliviaの遺体があり、Oliviaの地縛霊がこの現象を引き起こしているのではないでしょうか?この仮定で考えてみるとLee夫妻が侵入した際には既に自殺していたということになります。またLee夫妻は自殺したという事実を受け止められず、家を出て行ったと思い込んでいると考えればつじつまが合うように思われます。

現実改変についてですが、Lee夫妻は、屋根裏部屋には何かがあると思っていますが、その謎は自分たち以外にも決して明らかにすることができず、その家から逃れることもできないという状況にあります。これは何かの罰であるようにも考えられないでしょうか?

Oliviaは自分のありのままの姿を認められなかったことを恨み、現実改変でLee夫妻に罰を与えているのではないでしょうか?Lee夫妻もOliviaが家を出て行ったと思い込んでいるので、謎が明らかになること・そこから逃れることを本心では望んでいないことも現実改変の要因かもしれません。

  • インタビューに答えたのは、Oliviaの霊が作り出した偽のOlivia。
  • 理由は財団が介入していることに気づいたOliviaが屋根裏部屋にはOliviaと異なる別の存在がいると財団に偽装するため。
  • 改名後のOliviaは架空の存在であるためその後の調査で存在していないと判明する。
  • 最終的にOliviaの存在もなかったことにして自らの存在を隠す。
  • Oliviaの気配を感じたYvetteに何か期待をしたのかYvetteには姿を見せたが、Yvetteは自殺したことを認められないので「Oliviaではなかった」と答えた。

やや無理やり感もありますほかにもいろいろと解釈できそうです。この何が起きているのかよくわからないあいまいな感じが、怪異とうまく結びついていて、感心します。

心安らぐはずの我が家に何かが潜んでいるのではないかという漠然とした恐怖を家族の不和と絡めて怪異にしたSCPらしい話で面白かったです。

 

 

SCP-2740 – It Wasn’t There
by djkaktus
www.scp-wiki.net/scp-2740
作成年: 2014
ja.scp-wiki.net/scp-2740
翻訳者 gnmaee
作成年:2016

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