あなたの隣にいるかもしれない SCP-870 – 恐らくはそこに存在するはずの怪物

SCP紹介&内容整理

モンスター系のSCP、SCP-870 – 恐らくはそこに存在するはずの怪物を紹介します。

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SCP-870とは

SCP-870は定かではない大きさと外見の動物種。オブジェクトクラスはKeter。未知の理由により、統合失調症を患う人間のみが知覚することが出来る。この事から、しばしばSCP-870の標本は幻覚として退けられる結果に終わる。SCP-870の標本は雑食で、殆どの種類の植物と肉を食べるようだが、一般的には人里離れた場所で食事をする。

 

SCP-870を知覚する能力を持つ2人の人物が同じSCP-870の標本を見たとしても、2人は完全に異なる方法でその外観を詳述する。彼らはSCP-870を以下のように評した。
  • 蜘蛛の脚と三つの眼を持つ鰐
  • 煙男
  • 巨大人面蟻
  • 鸚鵡頭の猫背の子供
  • ‘余りにも多すぎる脚’を持つ蜘蛛
  • 脚の代わりに人間の腕が生えている巨大百足
SCP-870の標本は非常に捕食的で、一般的に数年・数か月間食べずに餌の後を付ける。この時、SCP-870がいかにして栄養失調に陥ることなくいられるのかは知られていない。最終的に、餌が一人でいるか、人里離れた場所に居る一見すればランダムな時間に、SCP-870は餌を殺して丸呑みにする。(インタビュー870-1を参照)

 

SCP-870の繁殖方法は現在の所不明。統合失調症を患っていた研究者の██████ ████の日記からは、SCP-870達は自身が生き延びるための栄養を必要としておらず、代りにかなりの長期間SCP-870達の幼生体に餌を再利用していると推測されているが、この理論は確定的ではなく、それについての実験が進行中。

 

現在財団が有するSCP-870の標本はしばしば封じ込めを突破しようとし、全職員に敵対的であることが分かっている。SCP-870の収容地域では、毎日、毎時間大きな音を立てているのを聞くことが出来る。統合失調症なしにSCP-870を視認する方法を見つける研究が進行中だが、これにはかなりの時間がかかる可能性がある。

統合失調症でない者でも音は聞くことができるようです。

 

現在の所、何百とまではいかないまでも、世界中で多数のSCP-870が存在しているものと考えられている。これらは大衆に対する明白で目の前に迫っている危機であり、全ての種を殲滅するか収容する処置が取られる必要がある。

統合失調症の人間にしか、SCP-870を視認することができず、統合失調症の人間が発見しても、その疾患により、幻覚とされてしまうのでは、世間一般に存在が知られていないのも頷けます。気づかないだけで、人を襲う正体不明な化け物が世界中に存在しているという恐ろしい状況です。捕食の頻度が低いこと、数が少ないと見積もられていることがせめてもの救いです。

特別収容プロトコル

特別収容プロトコルは以下のようになっている。SCP-870は8m×8mの密封された部屋に収容する。モーション・センサーが収容区域に置かれ、SCP-870の動きは常に監視されることになっている。

センサーによる感知も可能のようです。

SCP-870の逃亡を防ぐために、運動センサー式回転銃座が収容地域の外に直接置かれる。統合失調症を患っているDクラス職員1名が常時カメラでSCP-870を監視することになっている。SCP-870には48時間に一度牛の死体が提供される。

インタビュー870-1

SCP-870の目撃者によるインタビューは以下のようなものでした。回答者は、SCP-870が人間を捕食しているところを目撃しています。青文字は、内容理解のために追記したものです。

 

回答者: █████氏
質問者: ███████博士

 

序文:20██/██/██、█████氏は███ ████にある彼の自宅で’怪物’を殺したと警察に報告した。█████氏は統合失調症を患っている事が後に判明し、財団はSCP-870との関係を疑い、彼を貰い受け尋問しました。

 

<ログ開始>

 

███████博士: こんにちは、█████さん。お加減はいかがですか?

 

█████氏: だい…大丈夫、大丈夫。あんた、誰だ?
 
███████博士: ███████博士と申します。今日ここに来たのは、貴方が警察で話された事について詳細を伺うためです。

 

█████氏: ああ、そうか。続けてくれ。

 

███████博士: この’怪物’というのはどのように見えましたか、詳細に解説してもらえますか?

 

█████氏: あんたも俺を嘘つき呼ばわりするのか?あれは本物だ、誓っていう、確かにあそこに居たんだ!

 

███████博士: █████さん、質問に答えていただけませんか?

 

█████氏: すまねえ…すまねえ。ちょっと緊張してたんだ。そうだな、あれはまるで蜘蛛のようだった、だがその…その脚が一杯だった。あいつは俺のほうに駆け寄って来て、悲鳴を上げて俺は撃ったんだ。

 

███████博士: █████さん、その時初めてあなたは怪物を見たんですか?

 

█████氏: うう、ああ…

 

███████博士: 良く聞こえません。質問に答えてください。

 

█████氏: 俺は…俺はあいつらを色んなところで見てた。あいつらを追いかけて、何やってるのか見た。あいつらが現実なのか知りたかったんだ、分かるか?

 

███████博士: 理解できると思います。何か重要なものを見たんですか?

 

█████氏: 奴ら(SCP-870)の1匹はこいつ(this guy)を探してた。俺はそれを見たんだ、こいつの家の外で、こいつを見つめてた。こいつを見ているあれ(SCP-870)を見ている俺。何かを…何かを床に落として、それがどっかへ行った、そんな経験ないか?(括弧の中は追記しています。)

 

███████博士: そうですね。それで?

 

█████氏: 実際はどこにも行ってないんだ。こいつは、俺はこいつが定規を落として、その、それ(定規)は机の下にあったんだが、それ(SCP-870)がそれ(定規)を奪い取って、それ(定規)を丸ごと食っちまった。それから数日たって、こいつを食っちまった。丸のみにしたんだ。

 

███████博士: そうですか…ありがとうございます、█████さん。████女史に外まで送らせましょう。

 

<ログ終了>

 

最終報告: █████氏はAクラス記憶処理と投薬を施された後解放された。厄介なことに、█████氏の証言はSCP-870が人口密集地に今も居ることを意味していた。更なる調査が進行中である。

 

補遺によると、███████博士は、

個人的には、統合失調症の人らが本当に完全にSCP-870を見ているとは私は信じておらず、我々よりは彼らのほうがよく見ることが出来るだけだ。我々の脳がそれを見せようとしないので、我々は見ることが出来ない。統合失調症の人らは、彼らの脳はほんのちょっとだけ違った配線をしていて、それで彼らはほんの少しだけその姿を見ることが出来る。これらは完全な迷彩を身にまとっており、我々は単にそれを見る能力を持たないのだ。

と述べています。財団はSCP-870を収容できるのでしょうか……。

画像の元ネタ

SCP-870の画像の元ネタは、Zoologistという1843年に出版された本の挿絵で、Pterodactylus crassirostris(現在の分類だとスカフォグナトゥス – Wikipedia)という翼竜の想像図のようです。

Pterodactylus crassirostris
 

 

SCP-870 – The Maybe There Monsters by Tanhony

 

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