SCP-1959 – さまよえる宇宙飛行士という地球の軌道上を周回する宇宙服のSCPがあるのですが、初見の時はなんだかよくわからないなぁと思っていたのですが、調べてみると元ネタがあるとわかったので紹介します。
SCP-1959とは
SCP-1959は地球の軌道上を周回しているソ連製とみられる宇宙服。オブジェクトクラスはEuclid。低軌道から高軌道に瞬間的に移動することがあり、衝突すると重大な破損が引き起こされる恐れがあるスペースデブリと化している。また相当量のガンマ線を放射している。
ヘルメットの遮光バイザーは破損しており、バイザーからは内部を観察できない。時折極端な苦痛を示す身ぶりを行い、バイザーを壊そうとしたこともある。また一定時間その場で停止したという記録もあり、それはまるで不可視の力から身を引き剥がそうと抵抗していたように見えた。
最初に発見されたのは1971年██月██日で、低軌道上を漂っているところを、[編集済]に搭乗中の乗組員によって発見された。
元ネタ
元ネタは、Lost CoSCP-1959smonauts(消えた宇宙飛行士)またはPhantom Cosmonauts(幽霊宇宙飛行士)(英語版Wikipediaへのリンク:https://en.wikipedia.org/wiki/Lost_Cosmonauts)と呼ばれる、ソ連の宇宙開発で、ガガーリンが有人飛行する前に、ソ連は有人飛行を行なったと主張する陰謀論のようです。
Wikipediaによると陰謀論の主張者は、ガガーリンによる初の有人宇宙飛行以前に、ソ連は2つ以上の有人宇宙飛行を試み、結果として少なくとも2人の宇宙飛行士が死亡。冷戦下にあったソ連は悪評を防ぐためにこの事実を隠蔽した――と主張しています。
1959年12月、チェコの高官が漏らしたという情報では、非公式の打ち上げでAlexei(アレクセイ) Ledowsky、Andrei(アンドレイ) Mitkov、Sergei(セルゲイ) Shiborin、Maria Gromovaが死亡したとされています。
補遺に出てくる人物、アレクセイ、アンドレイ、セルゲイは死亡したとされる宇宙飛行士のようです。
補遺-02: “ソビエトの宇宙計画および機密解除されたファイルについての研究後、我々はSCP-1959がアレクセイ ████████かアンドレイ ██████、あるいはセルゲイ ████████でないかと断定するに足る強い理由を得ました。
つまりこのSCPは、有人宇宙飛行を行った初の宇宙飛行士であるようです。軌道上に囚われているようにも見えますが、真相は不明です。もし生きているのだとしたら、宇宙空間で一人で漂うという恐ろしい状況ですね……。
余談ですがこのSCPには関連Taleがあります。気になる方はお読みください。
関連Tale
翻訳者・作成年不明
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