じっくり読みたい! 独断と偏見で選ぶおすすめ長編SCP、Tale作品

SCP集
この記事は約17分で読めます。

SCP財団には、長編の名作品が数多く存在します。今回は管理人おすすめの長編SCP、Tale作品を紹介します。

目次

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おすすめの長編SCP・Tale作品

薄れゆく肉体の恐怖、SCP-3001 – レッド・リアリティ

まず、初めに紹介する作品はSCP-3001 – レッド・リアリティです。こちらは財団の研究者であるロバート・スクラントン博士の壮絶な体験を描いた作品です。スクラントンという名前を聞くと、SCP財団ではお馴染みの装置であるスクラントン現実錨が思い浮かびますが、この作品のスクラントン博士は現実錨のプロトタイプである“ラング - スクラントン安定機”(LSS)の開発を行っていた人物です。

彼は地震によるLSSの損傷により、極端に低いヒューム値の空間に飛ばされます。そこは肉体の現実性が希釈されてゆくという恐怖の空間でした……。

侵略ものSCPの金字塔、SCP-2998 – 異常放送、2485 MHz

こちらは侵略ものの作品です。ストーリーとそれを盛り上げるギミックが調和して面白い作品となっています。

常に発信されている周波数2485MHzの電気信号がSCP-2998です。最初は危険性のないように見えたSCPでしたが、研究が進むに連れて状況が悪化していきます。

SCP-2998に含まれていたノイズを解析したところ、それはノイズではなくデジタルビデオメッセージであり、さらに脳の一部にある特定の神経束を持つ人々は、SCP-2998に含まれるさらなる情報を知覚できることが判明します。メッセージには暗い部屋に浮かび、苦しんでいる未知の種のヒト型実体が含まれていました。その正体は一体なんなのでしょうか……?

財団の秘められた過去、DJ・カクタスの提言子供達

こちらはENの著名なサイトメンバーであるdjkaktus氏によるSCP-001提言作品です。通常のSCP記事は既に作成されたアイテム番号と同一のナンバーを使用できませんが、SCP-001に関しては複数の報告書がSCP-001として作成されており、各作品は『著者名+提言』という形式で名前が付けられます。SCP-001の作品はその番号的に財団の根幹に関わる記事が多く、SCP財団や要注意団体そのものに焦点を当てた壮大な作品となる傾向があります。

こちらの記事はクロスリンクや特に事前知識も必要ないので楽に読み進められます。1900年代初め、財団が壊れた神の教会の施設を襲撃した際に、強力な現実歪曲実体からなる集団と交戦し、財団はこの集団を要注意団体、奈落の王国(Kingdom of Abaddon)と指定します。その後、財団は、奈落の王国から攻撃を受け、次々とサイトが壊滅。この事態に対処すべく財団は、“神の双子”プロジェクトと称し、O5-1、O5-2、O5-3主導のもと、ある兵器の開発に着手します。

人類の敵は財団、SCP-5000 – どうして?

こちらは財団が人類の根絶を宣言するという衝撃的な内容の作品です。機動部隊による虐殺を逃れた財団職員であるピエトロ・ウィルソンの視点を通して、財団により滅びゆく世界が描かれます。終末もの小説の雰囲気があり、同時に思わずどうして?と言いたくなる謎に満ちた作品でもあります。

解説記事はこちらです。

SCP-5000 - どうして?内容整理と考察
2020年2月8日にTanhony氏による作品、SCP-5000- どうして?がSCP-5000コンテストの最優秀作品に選ばれました。記念すべきSCP-5000スロットを賭けたSCP-5000コンテストのテーマは謎ミステリーでしたが、テーマ...

記憶を食べる怪物との戦い、SCP-3890 – 私を忘れないで

こちらもSCP-5000の作者であるTanhony氏による作品です。財団職員はしばしば怪物的アノマリーと戦う羽目になりますが、こちらの作品では砂漠の異空間を舞台に、財団職員のエリザベス・グラハム博士が記憶を奪う存在と戦います。

恐怖の療養施設、SCP-3054 – クラッグスタッフ療養院

こちらはアノマリーに囚われた財団職員の話です。SCP-3054は北アメリカ各地の精神治療施設の入院患者に影響する異常現象で、過去に精神疾患の経験のある人物がSCP-3054-Aに進入すると、その人物は観察されていない瞬間に消失します。

この施設の調査に訪れた財団研究員、ジュリア・オーウェンズが消失してしまうのですが、彼女は携帯電話を隠し持っていたため、財団との連絡に成功します。

彼女に待ち受けていたのは……。

天井知らずの現実改変能力、SCP-3812 – 背後から聞こえる声

こちらもdjkaktus氏による作品です。SCP-3812は現実改変実体であると考えられている存在で、故人であるアフリカ系アメリカ人、サム・ハウエルであったことだけが判明しています。

SCP-3812は強力な現実改変能力を有しており、この実体により人類が過去に有していた基本的感情のいくつかが消滅したと考えられています。さらにSCP-3812は無意識的に財団による収容の試みを現実改変により回避するため、収容はおろか無力化も不可能となっています。読み進むとさらにとんでもない能力が明らかになります。

こちらもSCP-3812 – アニヲタWiki(仮)の解説記事が読解の手助けとなります。

長編探索作品の元祖?SCP-093 – 紅海の円盤

こちらはSCP財団初期の異世界探索系の作品です。SCP-093は直径7.62cmの赤色の円盤で、保持すると様々な色に変化します。実験により、SCP-093を鏡に接触させるとその鏡の中に侵入できることが確認され、財団はDクラス職員を送り込みます。

読みにくい部分がいくつかありますが、徐々に異世界の全貌が露わになっていきます。

SCP-093 – アニヲタWiki(仮)の解説記事が読む手助けとなります。

溶け合う心と肉体、S. D. ロックの提言 – 夜明けの刻

こちらは提言記事になります。美しくもおぞましい世界の終末が描かれた作品です。

SCP財団では様々なものがオブジェクトに指定されますが、こちらの作品ではなんと太陽がSCP-001に指定されています。たちの悪いことにその異常性も危険なものとなっています。それは太陽からの可視光線を浴びた生物の肉体が液状化するというもの。異常が発生してから最初の24時間で多くとも68億人もの人々が犠牲となりました。絶望的状況であるためオブジェクトクラスはApollyonとなっています。

大惨事から生き残った財団職員と思われるあなたは救難信号を放送しているサイトに辿り着きます。あなたはコンピュータに残された記録からサイトで何が起きたかを知ることになります。そこにはイゴッタ博士とアリの物語が残されていました。

壮大な幻想的恐怖、SCP-6666 – 魔性のヘクトールと恐怖のティターニア

こちらはdjkaktus氏による作品で、SCP-6000コンテストでは2位を獲得しています。既知の文明よりも遙かな過去に存在した社会や強力な実体、アノマリーを研究・収容し、その影響を抑止することを目的とするプロジェクト、プロジェクト・パラゴン(Project PARAGON)に関する作品です。

長編ですが、巧みなストーリー展開で場面ごとに新事実が浮かび上がり、飽きることなく読み進められます。クロスリンクは多めのため、クロスリンクを辿ると時間が掛かりますが、リンク先は有名な記事が多いため比較的読みやすい方だと思います。こちらの作品を読んで気に入った方やさらなる興味がある方はプロジェクト・パラゴンの関連作品がおすすめです。

ただし、djkaktus氏によるプロジェクト・パラゴン関連作品はほとんどが長文であるため、そこだけはご注意下さい。

djkaktus氏によるプロジェクト・パラゴン関連作品は以下が現在翻訳済みになっています。

以下の記事ではSCP-4840を解説していますので興味のある方はぜひご覧下さい。

カクタスバースの世界へ! SCP-4840 - 魔性のランスロットと空中都市アウダパウパドポリス
SCP財団で数多くの高評価作品を投稿している著者の一人、djkaktus氏。その作品のいくつかは互いに繋がっており、djkaktus氏独自の財団世界を構築しています。これらはカクタスバース(kaktusverse)と呼ばれ、大きな物語を形成...

遙かな時を超えた宿命の戦い、タンホニーの提言II – 黒き月

こちらはTanhony氏による作品で、タイトル通りSCP財団で時折出てくるフレーズ、黒き月は吠えているか?をモチーフにしています。この提言では、SCP-001に指定された「黒き月」と呼ばれていた存在とSCP財団を創設した存在「管理者」との戦いが描かれます。管理者はSCP財団とはに書かれている序文の署名をしていた人物であると思われます。

SCP-001は「黒き月」と呼ばれる強大な力を持つ、直接の観察が不可能なエントロピー実体で、数十年に1度の頻度で自意識を有する生物を消滅させます。一見するとあまり脅威ではなさそうですが、その影響は指数関数的に増大し、放置すれば将来的に脅威となると管理者は語っています。

管理者は、SCP-001を追う使命を持つ「平衡力」を継承しており、財団によりSCP-001-CAGEと指定されています。

通常現実の外部におり干渉すらできないSCP-001に対して、管理者はどう立ち向かうのでしょうか……?

ネオ・サーキックの脅威、SCP-3391 – 人工の神

こちらは宗教系要注意団体であるサーキックカルト関連のオブジェクトです。サーキック特有のにくにくしい探査記録や機動部隊の戦闘、宗教的古文書の記録、神格実体、K-クラスシナリオなどサーキック要素が盛り込まれた作品となっています。

SCP-3391はクレタ島の南の海面下に位置し、約16 km²の海底を覆う未分化組織の不定形の塊です。構造物の表面は主として哺乳類の心組織で構成されています。

2016/05/15、SCP-3391収容領域内部及び周囲での大規模な異常活動が報告され、SCP-3391の中心に巨大な腔洞の生成が確認されたため、財団はMTFガンマ-6(”深海養殖業者”)を現場に送り込みます。そこには……。

苦しみをもたらす人類の敵、Kalininの提言 – 過去と未来

こちらの作品は以下の作品からなる連作長編作品で、SCP-001と指定された存在により世界が危機的状況に陥ります。

SCP-001は、地球を含む宇宙空間の全ての領域に様々な異常現象を発生または制御可能な、敵対的知的存在です。人類に惑星スケールの災害および苦難をもたらすことを目的として行動していると考えられており、作中では様々なSCPオブジェクトの異常性を増大させています。

非常に厄介な存在ですが、財団はSCP-2798(メタタイトル:この死にゆく世界)によりその影響を封じていました。しかし、SCP-2798は機能を停止し、SCP-001は影響を与え始めます。この存在への干渉方法すら有していないという絶望的状況の中、財団はどう対処するのでしょうか……。

クロスリンクが非常に多く、scp-001.pdfには折り畳みに大量のクロスリンクがありますが、scp-001.pdfに関してはSCP-2798SCP-2003(メタタイトル:望ましい選択)の報告書最後にある確定事象XZ。を読めば大筋は辿れます。scp-001.pdfの折り畳み部分は本筋とは大きく関わらないので読むのが辛ければ飛ばしても良いと思います。

それ以外の記事のクロスリンクはあっても1記事につきひとつだけになります。

ある有名財団博士の壮絶な過去、SCP-4231 – モントーク・ハウス

こちらの作品では、コーンウォールの小さな町、ノースアクセスにおいて発生したタイプ・グリーンによる大量虐殺事件の顛末と共に、ある有名博士の壮絶な過去が描かれています。事件の背後には2人の現実改変者の存在がありました。事前に以下の作品に目を通しておくと良いでしょう。

心に残るジュブナイル作品、さよなら、僕らの聖域

こちらは財団職員であるスチュアート・ヘイワード博士とサラ・クロウリーの数奇な運命を描いた作品群、Pitch Haven(ピッチ・ヘイヴン)シリーズの長編Tale作品です。

自翻訳記事のダイマになりますが、面白い作品でしたので紹介します。この作品ではスチュアート博士の少年時代の体験が描かれ、スチュアート少年が人外の少女のような外見を持つクローヴィスと名乗る存在と出会うところから始まります。財団は登場しないためSCP色の薄い話ですが、ジュブナイル小説を彷彿とさせる心に残るストーリーとなっています。

SCP-3998 – ウィッカー・ウィッチは生きているに登場する女悪魔とされた人物もクローヴィスという名前であり、同一人物ではないかと推測されます。

ピッチ・ヘイヴンハブの知識がなくとも読めますが、SCP-2746 – ████は死んだとピッチ・ヘイヴンハブを読んでおくとより楽しめると思います。

探索系長編作品、SCP-1730 – サイト-13に何が起こったか?

こちらはdjkaktus氏による有名な作品なので知っている方も多いと思われますが紹介します。SCP-1730と指定された記録上に存在しないはずの財団施設、サイト-13を舞台に、複数の財団機動部隊と異常実体たちとの激しい戦いが描かれています。複数のSCPオブジェクトが登場します。一説によるとこの作品にはカリーニンの提言とも関連性があるようです。

今作では、複数の財団機動部隊が登場しますが、死した神の肉から生み出された不死のサイボーグクローンであるとされる機動部隊タウ-5 (“サムサラ”)の活躍が印象に残ります。

SCP-5000のアンサー、SCP-CN-2000 – カオス理論

こちらはCN支部のSCP-2000コンテスト優勝作で財団を離反した要注意団体、カオス・インサージェンシーとSCP-5000にスポットを当てた作品です。SCP-5000でなぜ財団が人類の根絶を企図したのか?という謎のひとつのアンサーとなる作品で、正常性維持機関の目的が問われます。

作中、未来から過去に向けたメッセージを送受信する装置であり、メッセージが送信されぬ限り、財団が存続するとされるSCP-711 – 逆説的な保険証書がキーアイテムとなります。

第一次世界大戦後の1920年代、装置が最後に受信した文字列17を財団が解析した結果、1948年12月に文字列17が送信されることが判明し、その文字列の中に“人類の未来の可能性はここで終わる”という一文が含まれていたことが発覚。財団の監督評議会は将来、歴史上類を見ない規模の戦争とそれに付随した世界オカルト戦争が勃発し、それがきっかけとなり文字列17で言及されたインシデントが発生すると予測します。

監督評議会は起こり得るインシデントを解明し、戦争勃発を阻止するためにあらゆる手段でこの目的を達成することを決定します。しかし、正常性維持機関である財団にはアノマリーの利用を含む正常性を乱しうる活動は行えないことから、表向きは財団を離反した者たちであると偽装した組織、”インサージェンシー”を結成し、財団が対外的に行えない活動を行わせることにしました。

果たして”インサージェンシー”はインシデントを解明し、戦争勃発を阻止できるのでしょうか……。

SCP-3125との世界をかけた戦い、反ミーム部門ハブ

こちらは以下の作品からなる連作となっています。

反ミーム部門は存在しない

※事前にSCP-055 – [正体不明]の読了を推奨。

ファイブ・ファイブ・ファイブ・ファイブ・ファイブ(反ミーム部門は存在しないの続編)

※事前にSCP-2256 – とってもノッポな生き物の読了を推奨。

反ミーム部門の反ミームとは、伝達・拡散が困難な性質を持つ情報を指す言葉であり、人々の間で拡散される情報であるミームとは反対の性質を備えています。例えば、秘密にしておきたいパスワードや門外不出のレシピ、記憶困難なランダムな数列、面白みのないジョークなどが人々の間で拡散されないことから反ミームになります。

財団ではそのような性質を持った異常性あるいはオブジェクトをよく反ミームと呼称します。具体的にはSCP-055 – [正体不明]や未定義(SCP-3942) – 収容チャンバー#3942が代表的な反ミームオブジェクトです。

反ミーム部門とは、異常な反ミームオブジェクトを専門に扱う財団の部署であり、物語は反ミーム部門の主任であるアダム・ホイーラーを中心に展開されます。

『反ミーム部門は存在しない』では反ミーム部門と反ミームオブジェクトとの戦いが描かれており、『ファイブ・ファイブ・ファイブ・ファイブ・ファイブ』ではSCP-3125との戦いが描かれます。

SCP-3125は非常に巨大かつ極めて侵襲的な異常転移性を持つミーム複合体です。このミーム複合体はまだ現実世界には存在せず、顕現すれば半日もかからず全ての人間の思考を同一に置き換え、人類に付随するあらゆる概念が消失しMK-クラス世界終焉シナリオが訪れると考えられています。SCP-3125はタンホニーの提言II の黒き月と同様に現実世界の外部に起源を持ち、まだ現実世界には存在しないため、手の出しようがない上に、その存在を知覚した者を攻撃し、殺害するため、研究すること自体が困難という黒き月以上に手の出しようがない存在です。

この圧倒的に不利な状況をどう覆すのでしょうか……。

侵略者への反攻作戦、SCP-CN-590既生仍生、將死未死?既に生くれど猶も生くれば、将に死なめど未だ死なずや?

こちらは翻訳されたSCP作品の中では1,2位を争うほどの文章量を誇る非常に長編の作品です。現在、SCP財団をホストしているWikidotにログインしないと読むことができないため、読むのも少し手間がかかりますが、Wikidotへのログインさえできれば、SCP財団サイトメンバーでなくても閲覧は可能です。

作品内では多くの思惑・独自用語が入り乱れ、読み解くのにも苦労するため、万人におすすめとは言い難い作品です。しかしながら複雑なストーリーを読み解くのが好きな方もいると思われるため、紹介します。

SCP-CN-590は作中のとある人物の視点を通してSCP-CN-590報告書を読んでいく形式となっています。この作中の人物の名前として、読者であるあなたのWikidotアカウントのログイン名が表示されます。読者のログイン名は、機動部隊ゼータ-59(“它殺”、イット・キル)の隊長としてストーリーに登場します。

SCP-CN-590はサイト-CN-59の地下3階からアクセス可能な面積がおおよそ3.53km²の空間で、内部にはSCP-CN-590-1と指定された人類と同一の存在が多数存在します。彼らは20世紀以降に地球上に存在する/存在したことのある団体の指導者と完全に同一であることが判明しており、O5-9やO5-13といったSCP財団O5評議会のメンバーも存在しています。彼らは「母球」(マザー)と呼ばれる惑星を出身地としており、地球のことを「子球」(チャイルド)と呼称しています。

「母球」は「世界連邦」という統治機構によって支配されており、全てのSCP-CN-590-1は「世界連邦」の指導者議会の議員を務めています。

「世界連邦」が「母球」の統治機構であるなら、「母球」に議会があるはずですが、どういうわけか財団に収容されているSCP-CN-590が指導者議会の本拠地となっており、SCP-CN-590-1によって議会が開かれています。

O5-9やO5-13といったSCP財団O5評議会のメンバーは議会の指導者の地位にあることが判明しています。現在、保守派の指導者は「O5-13」、急進派の指導者は「O5-9」、中立派の指導者は「O5-7」となっています。

ここで注意しなければならない点があります。本来のO5評議会のメンバーは「母球」のO5評議会のメンバーとは別に存在しています。本作品ではこのように、2つの世界に同一の名前で呼ばれる人物が別々に存在しており、SCP-CN-590-1である人物は「O5-9」のようにかぎ括弧で囲まれています。混乱しがちになりますが内容を理解するにはこの部分を押さえておく必要があります。

押さえておくべき主な登場人物は、以下のようになります。

  • 地球すなわち「子球」の財団監督評議会のO5-9。
  • O5-9の腹心である伍玖(ウー・ジュウ)博士。SCP-CN-590担当事務機関である「元地球関連事務総局」の責任者。後に降格される
  • 同じくO5-9の腹心である機動部隊ゼータ-59隊長であるあなた。
  • SCP-CN-590に存在する「O5-9」。議会急進派の最高指導者。
  • SCP-CN-590に存在する「O5-13」。議会保守派の最高指導者。

ここで機動部隊ゼータ-59(“它殺”)について補足します。機動部隊ゼータ-59はSCP-CN-590の調査を行うことを目的として結成された機動部隊です。調査任務の作戦名はオペレーション「弑祖」(ディサンセスタ)。表向きは「O5-9」の助手チームとしてオブジェクト内部に派遣されています。

SCP-CN-590は補遺1から6を読んでストーリーを追うことになります。個人的には補遺5から面白くなるので、そこまではなんとか頑張りましょう。ちなみに途中のファイル6・空谷幽蘭 – いと、有り難き哉(オプション)はかなり長く、メインストーリーとの関わりが薄いため辛ければ飛ばしても良いと思われます。

ディスカッションに書かれている翻訳者の方による要約が内容理解の手助けとなります。

13の財団監督者を抹殺せよ、DJ・カクタスの提言III – 終焉の在り方

こちらはdjkaktus氏による作品です。こちらも翻訳SCP作品の中で1,2位を争うほどの文章量があります。SCP-CN-590は複雑でしたが、こちらの作品の話の流れは分かりやすく、展開も面白いため、読む易い作品だと思われます。冒頭はSCP報告書になっていますが、次のページでは財団を離反した要注意団体、カオス・インサージェンシーの指令書が表示されます。

この指令書には、13人の財団監督者、すなわちO5評議会委員の抹殺指令という財団にしてみれば言語道断な内容が書かれており、その作戦を担うカオス・インサージェンシーのエージェントであるカルヴィン・ルシエンの記録がまとめられています。読者は全部で13章からなるこの記録を辿ることで物語の全貌を知ることになります。

指令書によれば宇宙におけるあらゆる超常現象は、財団の13人の監督者が私欲の為に現実世界の構成を歪めていることが元凶であり、歪曲を正すためにO5評議会委員を抹殺しなければならないとしています。カルヴィン・ルシエンは様々な異常な能力を持つ曲者揃いのO5評議会メンバー全員を抹殺できるのでしょうか……?

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おわりに

おすすめの長編SCP、Tale作品紹介でした。改めて眺めるとdjkaktus氏率高めですね……。最後までお読み頂きありがとうございました!

 

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