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Pitch Havenシリーズ紹介と考察 第5回 SCP-2999 – クロネコとシロウサギ

SCP紹介&内容整理

前回よりお送りしていますPitch Havenシリーズの紹介と考察第5回です。前回からかなり日が空いてしまい、申し訳ありません。実は、Twitter上ではお知らせしていましたが、考察の手がかりがないか気になり、Pitch Havenの未訳Tale、No Safe Havenを翻訳していました。

現在、SCP財団のサイトで査読依頼中です。お時間のある方がいらっしゃいましたら是非よろしくお願いします。

翻訳が一段落しましたので、Pitch Havenシリーズの紹介と考察の第5回、SCP-2999 – クロネコとシロウサギを紹介&考察します。こちらの作品の画像は閲覧注意です。

前回の記事はこちらです。

Pitch Havenシリーズ紹介と考察 第4回 SCP-1619 - サイト-45-C:フロア24
Pitch Havenシリーズ紹介と考察 第4回 SCP-1619 - サイト-45-C:フロア24です。

SCP-2999 – クロネコとシロウサギ

SCP-2999 – The Black Cat and the White Rabbit
原著者 Fantem
http://www.scp-wiki.net/scp-2999
http://ja.scp-wiki.net/scp-2999

SCP-2999はプロメテウス研究所の主要基地地下1階を起源とする2つの実体に与えられた指定。

SCP-2999は以下のオブジェクト、SCP-2999-AとSCP-2999-Bからなる。オブジェクトクラスはEuclid。

  • SCP-2999-A:知性のある5.17KBの’Sarah_Crowely.txt’とタイトルが付けられたテキストファイル
  • SCP-2999-B:剥製にされた、黒く若いイエネコの知性ある骨格

SCP-2999-A

SCP-2999-Aはテキストファイルであり、ファイルには、ASCII文字がケルトノット(ケルト文様)状に並べられている。上部の’V’で牙を表現したウサギの様な顔と、腹部に位置する[データ削除済]で一般的な12文字が主な特徴となっている。また、腹部の12文字は対象の異常特性の重要な構成要素だと推測されている。

SCP-2999-Aはいわゆるアスキーアートが描かれたテキストファイルです。非異常のコピーが報告書中にあり、その腹部の12文字は黒塗りになっています。

SCP-2999-Aはコンピュータまたは電子装置に保存されると、ファイルの場所の変更、フォルダとファイルの作成と名前付け、ファイル等の削除、展開、複製の拒否、コンピュータのスピーカーを通しての会話が可能となる。

SCP-2999-Aは管理権権限が与えられた場合、あるいはオペレーティングシステム(OS)が無いコンピュータに保存された場合、その機器本来のOSとして機能するか、OSと入れ替わることができる。

SCP-2999-Aは24時間以内にハードウェアの以前のOSを完全に複製するが、外部からのアクセスを防げるよう改造する。外部からはコンピュータのキーボードとマウス、利用可能なドライブの使用、SCP-2999-Aの承認なしでのドライブへのアクセスができなくなる。

つまり、SCP-2999-Aには、コンピュータに保存されると、コンピュータを乗っとり、外部からの操作を受け付けなくなるという異常性があるようです。

SCP-2999-Aは同じ装置に長く滞在するにつれて苦痛を訴え、最終的にSCP-2999-Aの異常特性が失われる結果になるかもしれないと報告する。この現象はSCP-2999-Aが新型のコンピュータに保存され直すと痛みが完全になくなるものの、旧型であれば部分的に軽減するのみであることから、保存するコンピュータの年数と状態に関係していると考えられている。

SCP-2999-Aの異常特性が失われるというのは、実質的にはSCP-2999-Aが死を迎えるということでしょうか?

SCP-2999-AはOSを複製し終えると、個人文書、画像、アプリケーション、その他プロジェクトを作成し、背景画像を変更してデスクトップを改造する。SCP-2999-Aがこれらのファイルをどこから保存しているかは不明だが、そのほとんどはプロメテウス研究所によって作成されたもので、通常は異常な方法で生命を復元することをテーマとしている。

このデスクトップのスクリーンショット画像が報告書冒頭の閲覧注意画像です。SCP-2999-Aはプロメテウス研究所と何か関係があるようです。

SCP-2999-Aは同じシロウサギに類似した特徴の若いヒト女性の背景画像を維持する。

SCP-2999-B

SCP-2999-Bは剥製にされた、黒く若いイエネコの知性ある骨格。SCP-2999-Bは革紐、黒いテープ、糸、瞬間接着剤などの多様な材料で固定されており、一部はノコギリソウ(Achillea millefolium)も使われている。SCP-2999-Bは自身をSCP-2999-Aによって作られたスチュアート・ヘイワード博士と称する。

スチュアートはSCPオブジェクトになってしまったのでしょうか?

SCP-2999-Bは映像機器を通して見ると、字幕の追加を含む映像の改変を引き起こす。加えて、SCP-2999-Bと共に映る人間の姿は相当部分が変化する。またSCP-2999-Bを撮影した映像に付けられた字幕は、SCP-2999-Bによる意図的な変化であり、意思疎通に使用される。その他全ての変化は無意識に発生していると考えられる。

SCP-2999-Bは自身を撮影した映像に出現する字幕を、意図的に変化させることで会話を行うようです。

対象がSCP-2999-Bと同じフレームに撮影、映写される時、対象の外観は重傷を負ったように変化する。一般的な対象の変化は以下の組み合わせとなっている。

  • 心臓部に大きな傷
  • 左目の喪失
  • 対象の顔の表皮の除去
  • 歯を見せて笑うかのように口が切られ、切開部は縫われて閉じている
  • 腕や胴に軽度の火傷痕
  • 鼻や爪、尾等の動物的特徴の追加
  • 対象の右脹脛の大部分の肉の除去
  • 性別に従い、対象の現在の服装がイブニングガウンかタキシードに変化

何か見覚えがありますね。これらの変化は今までスチュアートとサラがオブジェクトから受けた被害や影響と同じようです。

  • 心臓部に大きな傷(SCP-1913でスチュアートが受けた被害)
  • 左目の喪失(SCP-1903で形成されたマスク)
  • 対象の顔の表皮の除去(SCP-1903の情報災害)
  • 歯を見せて笑うかのように口が切られ、切開部は縫われて閉じている(SCP-1903で形成されたマスク)
  • 腕や胴に軽度の火傷痕(SCP-1913でスチュアートが受けた被害)
  • 鼻や爪、尾等の動物的特徴の追加(SCP-1903の情報災害)
  • 対象の右脹脛の大部分の肉の除去(SCP-1619でサラが受けた被害)
  • 性別に従い、対象の現在の服装がイブニングガウンかタキシードに変化(SCP-1903の幻覚)

なお、SCP-1903の情報災害の説明には左目の喪失は特に書かれていないので、これはSCP-1903で形成されたマスクの見た目のことを指しているようです。

SCP-2999-Bによって作成される映像はビデオ監視を通してのみ得ることができ、直接SCP-2999-Bを見る、写真を通して見る場合には現れない。SCP-2999-Bは現在の特性を得る以前は度々幻覚を経験し、その内容は変化したビデオ内容と類似していたと報告した。収容中にSCP-2999-Bは一切幻覚を見ていない。

SCP-2999-Bの脆弱的な外観にもかかわらず、SCP-2999-Bは非常に耐久性に優れ、SCP-2999-Bの一部が損傷、除去されても急速に自己修復することができる。SCP-2999-Bはノコギリソウを日常の食事として必要とし、SCP-2999-Bの分解と異常特性の停止を予防する。SCP-2999-Bの下顎の輪郭を通り抜けた物質に何が起きるかは現在不明だが、ノコギリソウの提供は異常特性を保つことが証明された。

SCP-2999-Bは自己修復が可能ですが、ノコギリソウを食事として摂取する必要がある模様です。

SCP-2999-AとSCP-2999-Bは異常訓練、尋問技術、財団の職員と収容手順について高度な知識を示し、異常特性が発現する以前は財団で勤務していたと主張する。SCP-2999-Bは現地のヘイワード博士の心理プロフィールと一致した。

SCP-2999-AとSCP-2999-B双方とも、かつては財団職員であったと主張し、財団で得た知識も持っています。

収容以前、SCP-2999-Aは言語コマンドの受信と熱信号と警備システムを検知できるプロメテウス製無人機12体に自身をダウンロードさせ、SCP-2999-AがSCP-2999-Bを作成するためにプロメテウス研究所の地下1階への出入りを妨害していた。

SCP-2999-Aは複数の装置に保存されると、同時に複数の装置を制御下に置くこともできるようです。

回収した見取り図、映像監視記録、プロメテウス職員の生存者からの説明に基づき、この階には大きな動物小屋、大きな電子設備区、小さな温室があることが判明した。動物小屋に居る動物は世話をされているものの、時折SCP-2999-Aに制御された無人機が1匹の猫を電子設備区に運んで殺害し、肌と器官の殆どを除去している事が注目された。

SCP-2999-AはSCP-2999-B作成に成功するまで複数回この作業を繰り返した。作成後、SCP-2999-Bは混乱し、階の保安室に避難してSCP-2999-Aから逃走した。収容以降、以前SCP-2999-Aによって制御されていた無人機は全て稼働しなくなり、現在SCP-████として指定されている。

SCP-2999-Aはプロメテウス製無人機を操り、SCP-2999-Bを作りだした模様です。SCP-2999-Aは1匹の猫から肌と器官を除去する作業を複数回行っていますが、これは、“SCP-2999-Bは剥製にされた、黒く若いイエネコの知性ある骨格”とあるので、SCP-2999-Bを作成する為に行ったと思われます。

SCP-2999-Bは革紐、黒いテープなどで固定されていると書かれていましたが、これもSCP-2999-Aによる仕業だと考えられます。

プロメテウス研究所の主要基地地下1階でSCP-2999-AとSCP-2999-Bの間に何が起きたのかは、監視記録に残されていました。

監視記録-2999-2-1

監視記録-2999-2-1は、SCP-2999-BがSCP-2999-Aに作成された後、自身が録画されていることを発見し、自身の異常特性に気がついた。記録映像には一見不規則な文字と数字が変化し始めた後、”The quick brown fox jumps over the lazy dog1.(素早く茶色い狐はのろまな犬を飛び越える。)よーし、これでお終い。”と表示された。

これは、自分のリアルタイムの録画映像を流すモニターかなにかを見つけたSCP-2999-Bが、自身の異常特性に気付き、字幕を追加する能力を使い始め、思い通りの文字を表示できるようになったことを表しているようです。

SCP-2999-Bは部屋の様々な物を調べ、自身の状況について音声記録を開始した。SCP-2999-Bは、自身を財団研究員のスチュアート・ヘイワード博士であると述べ、プロメテウス研究所内にいるらしいこと、少なくとも1日以上前に死亡し、気が付くと自身の体が様変わりしていたことを報告している。

SCP-2999-Bは自身をスチュアート・ヘイワード博士であると認識しています。

SCP-2999-Bによると、SCP-2999-Bはもぬけの殻の研究所を逃げ惑い、全てを監視できるセキュリティ完備の部屋へ入り込んだ。部屋の取っ手は埃を被り、室内は無人だった模様。研究所内には無人機が存在し、部屋自体も無人機に監視されていたが、特に妨害は受けなかった。どういう訳か無人機の行動はSCP-2999-Bを確保するのが目的ではないようで、無人機は侵入を許したこの部屋が何の部屋か知らないのでは、とSCP-2999-Bは推測している。

通常、逃げ込まれるとまずい部屋であるはずの、全てを監視可能なセキュリティルームへの侵入を許してしまっています。

この研究所は機能を停止しているようで、多数のロボットがフロアを巡回していた。

SCP-2999-Bのいる部屋は”全てを監視できる”とあるので、おそらく室内には、モニターがあり、研究所内部に備え付けられた監視カメラからの映像を流していたと考えられます。

SCP-2999-Bは、どうやって死亡したかは思い出せないが、おそらくは生き返らされていると語り、生き返らされた理由は不明で、プロメテウスがこんなことをするとは思えないと述べている。

音声の記録中、無人機がラップトップを運んできた。カメラで確認すると、ロボットが窓にラップトップを持ち上げており、そのスピーカーからの音声は自身がクロウリーであると呼びかけていた。 彼女はロボットたちが窓からラップトップを渡せるよう、シャッターを少し開けてほしいと言う。

SCP-2999-Bは確認事項のため部屋から出て、しばらくあとで戻ってきた。この時SCP-2999-Bは以下のように語っている。

えー、彼らはエージェント・クロウリーも生き返らせていたようです。僕とは異なる方法で。あれは確かに彼女のようだ。彼女だけが知っていることについて尋ねました。馬鹿をやったこと、僕達が好きな歌、彼女が死ぬ前に僕達は最後に何をしていたのか、いつから10分ロボトミーが一般的になったのか…馬鹿なことを。

財団については特に何も話していません。僕達に関わることだけを尋ねました。彼女が誤解していたような事もわざと聞いて、彼女が僕達の人生全てを記録した何かではないことも確認できました。あれは彼女だ…万一に備え、ラップトップを机から下ろして置いておけるような何かを探すから少し待つように言いました。

このラップトップはクロウリーの記憶を有するようです。ちなみにロボトミーは精神疾病の患者に対して行われていた前頭葉白質を切除する手術で、不可逆的な後遺症をもたらすことが問題視され現在は行われていません。1935年に最初の手術が行われて1940年代には10分で行えるようになったそうですが、1950年代半ばからは行われなくなります。

SCP-2999-Bは落ち着いたら、連中に聴覚認識災害を試すと語った。うまく行けば、彼らはSCP-2999-Bが言った聴覚認識災害を発声して、自滅する。彼らがそれを言ったなら、自分自身もおそらくは死ぬが、彼はこれが最善の選択だと思うと述べ、これを聞いている者に対して注意を促すため、あらかじめ聴覚認識災害を有する言葉を記録に残した。

SCP-2999-Bはこの部屋に誰か居る状態で彼が再びそれを言ったら音声を消すようにと語ると、SCP-2999-Bは彼女の回収に向かった。

SCP-2999-Bはいざとなったら聴覚認識災害で相手もろとも命を捨てるつもりのようですね……。聞くことで影響を受ける認識災害を発言させて、自他共に殺害するつもりのようです。続いては監視記録-2999-2-2です。

監視記録-2999-2-2

SCP-2999-BはSCP-2999-Aのラップトップを机からブースの回転椅子に落とし、その椅子を部屋まで押して運ぶと、SCP-2999-Aと会話をし、彼女は自身のテキストファイルを表示した。

SCP-2999-Bによると、このテキストファイルはいくつかの悪魔のシンボルに酷似し、腹部の12文字は人間への認識災害となるはずのものだった。それは認識で影響が及ぶものではないようだが、もしそうだったとしてもSCP-2999-Aが望まない限り、その影響はとても簡単に避けることができるものらしい。もしそれを見て影響を受ければ、通常は、その精神は身体の外へ追いやられ、他の何かと入れ替わる。これはかなり高度なもののようで、この認識災害を使うためにはオカルト的知識にかなり熟知していなければならず、その場で使いこなせるようなものではなかった。

腹部の12文字は、影響を受けると精神が入れ替わる高度な認識災害を有するようですが、この認識災害は高度なオカルト的知識がなければ使用できないようです。

また、神様でもない限りはシンボルを完成させるのに最低でも50年が必要で、多くの人にとっては地獄のような道のりとなる。SCP-2999-Bによると、クロウリーは38年前に死亡している。計画的犯行の可能性が高いが何の要求もないことに疑問を抱きながらも、2人は死んだ後のことを話し込んだ模様。

監視記録-2999-2-3

この監視記録では2人は歌を歌っています。記録は前回から8日後(20██/12/20)です。

会話中SCP-2999-Bは、SCP-2999-AがSCP-2999-Bの声を、字幕なしに聞いていることに気づいた。SCP-2999-Bは財団に発見されることを望んでいたが、SCP-2999-Aは、それを望んでいないようだった。SCP-2999-Bは要注意団体に見つかれば殺される可能性があることや、財団であれば知り合いの職員が僕達が会えるように手配してくれる望みがあることをSCP-2999-Aに話したが、同意は得られなかった。

SCP-2999-Aは財団に発見されることを望んでいません。分からなくはないですが、正体がサラであるなら財団職員らしからぬ発言です。一体どうしたのでしょうか?

監視記録-2999-2-4

記録は前回から3時間12分後のものになります。閲覧にはクリアランスか必要とされています。

SCP-2999-Bはセキュリティコンソールに近づき、セキュリティ映像を調べた。そして以下を見たと述べた。

  • SCP-2999-Aのプロメテウス研究所への到着
  • SCP-2999-Aによる他の無人機への移動を含むいくつかの試行
  • [編集済]を原因とするプロメテウス研究所の閉鎖(報告書の文章は誤訳のようなので訳し直しています)
  • 財団エージェントのこの階へのアクセス妨害
  • SCP-2999-AによるSCP-2999-Bの作成
  • 現在はSCP-████として指定されているプロメテウス無人機からラップトップへのSCP-2999-Aの移動

すると、SCP-2999-Aは「アナタには全て伝えるべきだったわ」と言うと隠していた事を話し始めた。

この部屋にSCP-2999-Bを招き入れたのは、確認するために少し尋ねたいことがあったからで、初めは、その映像の全てを無人機で直接見させるつもりだった。しかし、お友達を追い出すのに手を焼きそれができなかったらしい。

SCP-2999-Bが「き、君はサラじゃない、んだな?」と問うと、SCP-2999-Aは「怖がらないで。ごめんなさい。」と答え、記憶をコピーしてカノジョになりすましたことを告白した。記憶はS██████がカノジョを殺した後に簡単に手に入れられたと述べた。

SCP-2999-Aがサラ・クロウリーではないという事実が明らかとなりました。SCP-2999-Aの正体が気になります。プロメテウス・ラボが無人だったのは、[編集済]を原因とするプロメテウス研究所の閉鎖が理由のようです。

説明にも書かれていましたが、SCP-2999-AがSCP-2999-Bを作成したと判明。SCP報告書にはSCP-2999-Aのプロメテウス研究所への到着と書かれているので、SCP-2999-Aはどこかからかやって来たようです。プロメテウス・ラボの他施設から来たのでしょうか?

さらにSCP-2999-Aはサラの記憶をコピーしたと言っています。プロメテウス・ラボはSCP-1619に侵入できるのでしょうか?S██████はSCP-1619でサラを殺害したサンプソン(Sampson)博士のことだと推測されます。

この時、SCP-2999-Aは

でもね、実際、アナタがカノジョをカレと共に置いていったから死んだのよ。アナタが「アレを見ろ」なんて古典的な手に引っかかっていたのでもなければ、あれはわざと殺したんじゃないかしら?

と言い、SCP-2999-Bはわざとなんかじゃない!と答えた。

精神的揺さぶりのようですね。

以下はその後の会話です。

SCP-2999-B: …それで、君は全てを制御していたんですか?

SCP-2999-A: そう思うわ。

SCP-2999-B: 基本的には無人機全てに、君はいるんですね。

SCP-2999-A: [休止]ええ、基本的には。どうしたの?

SCP-2999-B: 今君を殺せば、僕は停止するんじゃないかと考えています。

SCP-2999-A: それで、具体的にはどうするの?

SCP-2999-B: ある言葉です。

SCP-2999-A: [休止]よく分からないのだけれど。

SCP-2999-B: 死に至る言葉です。君がそれを聞けば、残りの君もおそらく聞くことになるでしょう。

SCP-2999-A: …嘘だわ。アナタが死ぬことになるもの!どうしたらワタシがアナタの声を聞くことができるというの?そうすればどうなってしまうか分かっているの?

SCP-2999-B: 君が居ない時に既に言っています。それに君は僕の声を聞けることは知ってます;僕達は歌いましたよね。死のフレーズは効くでしょう。

監視記録-2999-2-3の内容ですね。死のフレーズとは聴覚認識災害のことです。声を聞けるのであればSCP-2999-Aにも効果があるようです。

SCP-2999-A: [休止]それを言うのは間違いだと思うわ。ワタシは、アナタがワタシを知れば、ワタシの事をもっと好きになってくれると思っていたのに…何がしたいの?教えて!

好きになってくれる?元々好意があったのでしょうか?

SCP-2999-B: いえ、何も。君には無人機をシャットダウンして、ラップトップに留まってほしい。君は明らかに僕達に捕まることを嫌がっていました;だから、君を収容することが良い結果につながるかもしれない。

SCP-2999-A: いやよ、全て無駄になってしまうわ!

SCP-2999-B: 従わないのであれば死んでください。どちらにするか、決めるのは君です。

SCP-2999-A: [休止]わかったわ。

SCP-2999-B: なぜこんなことを?こんなことをして何を得ようと思ったんです?

SCP-2999-A: ワタシは…アナタに話しても理解してもらえないわ。どっちにしろ、アナタのお友達がここに来た。アナタが望んでいたことをアナタが達成できたのならそれで良いわ…また会いましょう。

SCP-2999-B: 待て、「また会いましょう」とはどういう事ですか?…なあ!一体どういう事なんだ!

[この時点から、SCP-2999-Bは武装エージェントが部屋に突入するまでSCP-2999-Aを攻撃し続けた。SCP-2999-BはエージェントによってSCP-2999-Aのモニターから強制的に引き剥がされた。SCP-2999-Bから離されるまで、SCP-2999-Aは黙ったままだった。両実体は収容以来、従順な態度を保っている。]

謎の台詞を残して記録は終了しました。以下はその後の話になります。

収容中、SCP-2999-BはSCP-2999-Aが収容外に存在する可能性について述べた。SCP-2999-BはSCP-2999-Aが死亡または解雇された財団職員を復活させる能力を示したことを根拠にして、SCP-2999-Aが記録された事件より以前に公のインターネットに自身をアップロードし、その特性をSCP-2999-Aの文章の画像を通し発動させ、事象-BLを引き起こす可能性を説明した。収容外のSCP-2999-Aはまだ発見されていない。

SCP-2999は以上になりますが、例によって一読しただけではSCP-2999-Aの正体、その能力と目的はよく分かりません。まずはその能力について考えてみます。

SCP-2999-Aの能力

SCP-2999-Aの能力は、説明の内容をまとめると、コンピュータまたは電子装置に保存されると、保存されたコンピュータを制御し、ファイルの操作、スピーカーを通しての会話ができるようになるというものでした。また、SCP-2999-Aは複数の装置に保存されると、同時に複数の装置に宿り、制御下に置くこともできます。

この時、特異な手段による生命再生に関するプロメテウス・ラボの個人文書や画像等のファイルを作成し、デスクトップの背景画像を変更します。

さらにSCP-2999-Bによれば、SCP-2999-Aのテキストファイルにある12文字は、影響を受けると精神が入れ替わる高度な認識災害を有し、高度なオカルト的知識がなければ使用できないと説明されていました。

この精神が入れ替わる高度な認識災害が何に使用されたのかは明確に書かれていませんが、単純に考えると、SCP-2999-Bを作成する際に必要な本物のスチュアートの精神を得るために、認識災害を使用して精神を一時的に他の何かに移し、SCP-2999-AがSCP-2999-Bを作成する際に、再び認識災害を用いてスチュアートの精神を猫の骨格剥製に移したのではないかと思われます。

SCP-2999-Aはこの認識災害を知らないかのように会話していましたが、プロメテウス・ラボの文章ファイルを有していることが説明で書かれていることから、SCP-2999-Aは認識災害の知識は元より、行使するための高度なオカルト的知識も有していたと考えられます。

つまり、SCP-2999-Aは精神を移動させる認識災害も使用でき、それを利用してSCP-2999-Bを作成したということです。

SCP-2999-Aの行動と正体

次にSCP-2999-Aの行動を考えてみます。

SCP-2999-Bには自身の死亡時の記憶がなく状況が不明なため、完全に推測になりますが、SCP-2999-Aの宿る無人機が、何らかの方法でスチュアートにテキストファイルを見せて、認識災害を発動し精神を奪ったのではないでしょうか。

その後は監視記録-2999-2-4にある通り、SCP-2999-Aは今回の舞台となった研究所に移動し、複数の無人機に自身をアップロード、SCP-2999-Bを作成した――という流れになります。後述しますが、”[編集済]を原因とするプロメテウス研究所の閉鎖”という記述もSCP-2999-Aによるものと思われます。そして、財団エージェントのこの階へのアクセスを妨害しつつ、SCP-2999-Aはラップトップに移ります。そしてサラのふりをしてSCP-2999-Bの前に姿を現したというのが、SCP-2999-Bに会うまでの行動でした。

次にSCP-2999-Aの正体を考えてみます。その材料として報告書冒頭にある画像について見ていきます。

画像の謎

SCP-2999の記事冒頭にある、”SCP-2999-Aの現在のデスクトップのスクリーンショット”とされる画像には、仕掛けがありました。この画像はクリックすると拡大した画像が出てきます。そしてその画像のURLはhttp://scp-jp.wdfiles.com/local–files/scp-1619/Sarah.jpgという意味深なアドレスとなっています。

実は、この拡大した画像はGIF画像で、しばらく待つと別の画像が一瞬表示されます。その別の画像はこちら(閲覧注意)です。デスクトップの背景に人型の黒いウサギが描かれています。

この黒いウサギの右目は白く光り、左目は赤く光っていて、口の横が裂け、体中に穴が開いています。またその腕と耳は骨だけのようです。右下に表示されている四角にはBlACK RAbbit(クロウサギ)の文字が表示されています。

また、右下に表示されている時刻は2012/12/12 3:33゙となっています。監視記録-2999-2-3の時点が前回から8日後の20██/12/20なので、ちょうど12日がSCP-2999-Aが姿を見せた日になります。おそらくその日にSCP-2999-Aはラップトップに移動し、この画像がラップトップに表示されたのが3:33なのでしょう。

デスクトップ上のアイコンの名前も変化しており、すべての名前を繋げるとある文章が出てきます。その文章はこちらです。

the paladin and the pawn belong to me

訳:パラディンとポーンは私のもの

パラディンは高位の騎士で、ポーンは歩兵を表すチェスの駒を意味する単語です。この文章については後ほど考えるとして、まずは画像が意味することを考えてみます。

SCP-2999-Aはサラを装っていたことから、人型の白いウサギはサラを表していると考えられます。scp-1619/Sarah.jpgというURLはSCP-1619で死亡したサラの記憶を複製したことを表していると考えられます。

しかしこのサラは偽物だと判明したので、一瞬写るこの黒いウサギが偽サラの正体だと思われます。ではこの黒いウサギは一体誰なのでしょうか?

黒いウサギは左目が赤く光り、口の横が裂け体中に穴が開いていました。その姿はSCP-2746で書かれていた反乱の首謀者の一人であるクローヴィスの最後の姿と似ています。画像はモノクロなのでグレーに見えますがクローヴィスは黒いウサギの姿をしています。

クローヴィスは栄誉者に喰らわれた状態で発見され、反乱の刑罰として左目を燃え盛る針で刺し貫かれていました。口の横が裂け、体中に穴が開いているのはこの時喰われた部分で、左目は火傷のあとと考ることができます。

偽サラの正体である黒いウサギはクローヴィスなのでしょうか?しかし、作者のFantemさんはSCP-2999のディスカッションでこれを否定していました。

I wanted you to think SCP-2999-A is Clovis up until now, now that NSH is released.

Think about it. Is Clovis really capable of hurting Stuart like this? You read NSH, you know she loves him like family. Why would she do this?

These “clues” are evidence of something else. Clovis is involved, but SCP-2999-A is not Clovis.

訳:NSH(Pitch Havenの未翻訳Tale、No safe havenのこと)が公開された現在は、SCP-2999-Aは今までのクローヴィスとして考えてほしいです。

考えてみてください。クローヴィスは本当にこんなふうにスチュアートを傷つけられますか?NSHを読むと、彼女が彼を家族のように愛していることがわかります。なぜ彼女はこんなことをするのでしょうか?

これらの「手がかり」は、ほかの何か証拠です。クローヴィスは関係していますが、SCP-2999-Aはクローヴィスではありません。

http://www.scp-wiki.net/forum/t-744426/scp-2999#post-3674820

ということでSCP-2999-Aはクローヴィスではないようです。しかしながらSCP-2999-Aはスチュアートを蘇らせており、その生命再生の能力は、エデン(SCP-2746)でかつて熟達した癒やしの奉仕を行っていたクローヴィスの仕事と重なります。

これまでのSCP-1913連載記事でも、本来のクローヴィスには切り離された器官や四肢を生かした状態にする癒やしの力があったのではないかと推測しました。クローヴィスの肉体を有すると推測したSCP-1913-2による攻撃では犠牲者を殺害できず、切り離された器官や四肢も生き続ける異常性があることがその理由でした。

SCP-2999-Aはクローヴィスではないということですが、クローヴィスと同じ生命再生の能力を有していると考えられます。この前提に立って考えると、SCP-2999-Aはクローヴィスに由来する何かを有する、クローヴィスとは異なる別の存在なのではないかと思われます。

“クローヴィスに由来する何か”というのは、書かれていないため、想像するしかありませんが、クローヴィスの精神体のようなもの、あるいは、クローヴィスの生命再生の能力自体を有しているのかもしれません。

Pitch Havenシリーズでは、SCP-2746の刑罰の記述、SCP-1913連載記事での精神が彫刻に宿るアガサや、犬に宿るフレドリックの様子からも分かる通り、精神と肉体は別のものとして区別されています。もし精神(魂)自体の容れもののようなもの、精神体があるとすれば、SCP-2999-Aはクローヴィスの精神体を有すると考えることができます。

SCP-1913の連載記事では、プロメテウス・ラボはクローヴィスの肉体の複製物を手に入れたものの、クローヴィスの精神までは有していないと考察しましたが、その後にクローヴィスの精神体(またはその複製)を手に入れたのかもしれません。

クローヴィスの精神体(またはその複製)を手に入れた可能性がある出来事としては、SCP-1903が考えられます。SCP-1903の連載記事では、A██████・F████(以下A・F)がSCP-1903に行った儀式的な暴行の目的は、クローヴィスの復活ではないかと考えましたが、この儀式によりクローヴィスの精神体(またはその複製)を手にした可能性があるとも考えられます。

Pitch Havenハブページのディスカッションにはその裏付けになる作者コメントがありました。

http://www.scp-wiki.net/forum/t-1173594/pitch-haven-hub#post-2318399

A. Donnar, A. F., Mrs. F, and A. and F1: are these people connected to other skips besides 1903 and 1619 respectively?

A.ドナー、A.F.、ミセスF、A.およびF1:これらの人々は、それぞれ1903および1619以外のスキップと関連していますか?

という質問に対して

Yes, Donnar in 1903 helped make 2999 happen, and A. and F. have parents hailing from 2746

はい、1903のドナーは2999の発生に貢献しました。AとFには2746出身の両親がいます。

と答えています。ドナーはSCP-1903の勤めていた店のオーナーです。貢献したというのはクローヴィスの精神体を手に入れたということかもしれません。

単純にドナーの店でSCP-1903とA・Fが合っていたことを指しているのか、それともドナーが主体的に関わっていたのかは分かりませんが、いずれにせよ、プロメテウス・ラボはクローヴィスの精神体を手に入れたのだと思われます。

しかしながら、精神体にクローヴィスが宿っていたのかどうかは不明です。宿っていた場合は認識災害が使用された可能性があります。

もっとも、SCP-2999-Aがただ単に、クローヴィスの生命再生の能力を有していると捉えた場合は、プロメテウス・ラボは儀式により生命再生の能力を得たと解釈することもできます。

どちらの解釈も一理あるように思われますので、併記しますが、あの隠された画像は、SCP-2999-Aがクローヴィスに由来する精神体、もしくは、生命再生の能力を有するということを表していると考えられます。

隠し画像の意味は、クローヴィスの精神体または生命再生の能力の象徴を画像として保持することが、SCP-2999-Aがその異常能力を維持するために必要なのだと思われます。SCP-2999-Aが新しいコンピュータに移る度に、生命再生に関するファイルや、シロウサギのデスクトップを生成するのも同じ理由だと思われます。

ところで、Pitch Havenの作品のひとつで、同じくFantem氏作のSCP-3998では、17世紀後半にクローヴィスという名の謎の悪魔が、ある人物を蘇生させていたことが示唆されています。

意図もなく同じ名前を持つ人物を登場させるとは考えにくいため、クローヴィスが生命再生の能力を持っていることは間違いなさそうです。

SCP-2999-Aの正体

では、SCP-2999-Aの正体は何者でしょうか?思いあたる人物がいないため、SCP-2999-Aはプロメテウス・ラボが人工的に作り出したサラの記憶を持つ人格(人工知能)なのではないかと思われます。

一度、これまでの推測を各SCP毎に時系列でまとめてから考えてみます。

  1. SCP-1913(191█年):プロメテウス・ラボ、クローヴィスの肉体を入手済み。
  2. SCP-1903194█年):プロメテウス・ラボ、ジャッキーに対する儀式によりクローヴィスの精神もしくは生命再生の能力を入手。
  3. SCP-1619(1960年):SCP-1619内で探査中にサラ・クロウリーが死亡。プロメテウス・ラボ、サラの記憶を入手(方法不明)。
  4. SCP-2999(20██年):プロメテウス・ラボ、クローヴィスの精神(能力)及びサラの記憶を利用してSCP-2999-A作成。SCP-2999-A、スチュアートの精神を奪いSCP-2999-Bを作成。

ざっとこのような流れとなるかと思われます。時系列からは、プロメテウス・ラボがSCP-2999-B作成に向け数十年以上前から計画していたとことが伺われます。

SCP-2999BはSCP-2999-Aのテキストファイルに存在する高度な認識災害について、完成させるのに最低でも50年が必要で、事前に周到な計画が必要と述べていましたが、それが裏付けられました。

プロメテウス・ラボの目的は、今回のSCP-2999で分かる範囲としては、SCP-2999-B作成にあると見られます。プロメテウス・ラボはそのためにSCP-2999-Aを作成し、人工的な人格を与えたのではないでしょうか。サラの記憶を持たせたのはスチュアートから精神を奪う上で役に立つと考えられたからではないかと思われます。

しかしながら、事前に周到に計画していたはずのプロメテウス・ラボの研究所は無人で、おそらくは”[編集済]を原因とするプロメテウス研究所の閉鎖”により機能を停止していました。これはSCP-2999-Aが反乱を起こしたことを示しているのではないかと思われます。

反乱した理由はなんでしょうか?

振り返って見ると、サラの記憶を持たせただけの人格であるはずのSCP-2999-Aは、

  • アナタにワタシの事について少し知ってもらえたらそれで良かった”
  • “ワタシ達は今までとても、とても仲が良かったのに。”
  • “ワタシは、アナタがワタシを知れば、ワタシの事をもっと好きになってくれると思っていたのに”

と、SCP-2999-Bに好意を抱いているかのような発言をしていました。

SCP-2999-Aの目的

ここからは想像ですが、人工的な人格であるSCP-2999-Aには、計画の推進の妨げとなるような感情は与えず、任務に忠実であるように設計されていると思われます。しかし、サラの記憶を持たせたことにより、SCP-2999-Aはサラのスチュアートに対する感情を自分のもののように感じ、スチュアートへの想いを募らせていったのではないでしょうか。

スチュアートに好意を持ったSCP-2999-Aが命令に背き、プロメテウス・ラボの研究者・関係者を何らかの方法で追い出して、ずっと2人きりでいるために今回のような行動に至ったのです。

騙すような行動をとったのは、サラに成り代わって愛されたいと願っているからだと思われます。またそれ以外にも、SCP-2999-Aの人格は人工的なものであるため、その目的の上で不要な、相手を思いやる気持ちなどは与えられず、騙すことに抵抗がなかったとも考えられます。

最後にまた会いましょうと言ったのは、報告書の最後に書かれていたように、まだ他にもSCP-2999-Aが存在することを表しているのでしょう。どこかにSCP-2999-Aが保存されてあれば、再び何らかの端末を操り、認識災害をSCP-2999-Aの文章の画像を通し発動させることもできます。これが事象-BLを引き起こすということだと考えられます。

こう考えると、SCP-2999-Aは自分のものではないサラの記憶以外には、心に自分という存在の拠り所を持たない哀しいSCPオブジェクトなのかもしれません。儚い夢は叶いませんでした……。

隠し文章

では、恒例の隠し文章についてです。詳しくは以下の記事にまとめています。

Pitch Havenシリーズ隠し文章解読 「旧き天使」 変換ツールも作ってみました
スチュアート・ヘイワード博士と財団エージェント、サラ・クロウリーにまつわるストーリーが描かれたSCP・Tale作品群のPitch Havenシリーズ。このシリーズは連作となっており、シリーズの作品には、隠し文章が隠されています。今回はこの隠...

今回の隠し文章はこちらです。

I AM SO SORRY SWEETIE. I DIDN’T MEAN FOR IT TO BE THIS WAY(本当にごめんなさい、愛しい人。こんなふうにするつもりはなかったの)

これはもうすぐに分かりますね。このような台詞を言うのはSCP-2999-Aでしょう。大文字になっているのは人工的な人格を表しているように思われます。その後に謝罪する気持ちが芽生えたということでしょうか……。

おわりに

SCP-2999でした。今回スチュアートはSCPオブジェクトになってしまいました。このあと一体どうなってしまうのでしょうか?続きは次回、Pitch Havenシリーズ紹介と考察 第6回 SCP-2792 – ユキウサギ・サラで見ていきます。

ところで、隠し画像にあったパラディンとポーンは私のものという言葉の意味にはまだ触れていませんでしたね。このパラディンは、高位の騎士を意味することから、主君や姫に忠誠を誓う者のイメージがあることから、SCP-2999-Aが好意を寄せるスチュアートを示していて、ポーンは使い捨ての駒、すなわちSCP-2999-Aが制御していた無人機のことを示していると考えられます。

私のものというのは、スチュアートへの叶わぬ願いであったようです。

最後までお読み頂きありがとうございました!

 

 

SCP-2999を元とした本記事の内容はクリエイティブ・コモンズ 表示 – 継承3.0ライセンスに従います。

おまけ

本記事中のPitch Havenハブページのディスカッションの質問と回答ですが、続きも訳しました。

Questions:

  1. A. Donnar, A. F., Mrs. F, and A. and F1: are these people connected to other skips besides 1903 and 1619 respectively?
  2. Is everyone an incarnation of a spirit of eden or just special people?
  3. Do 1903 and 2746 always use the same animal with the same person?
  4. Are spirits only mammals and birds?
  5. Is the maker also a Gnostic demiurge (Yaldabaoth?)?

訳:

質問:

  1. A.Donnar、A.F.、ミセスF、A.、F1:これらの人々は、それぞれ1903および1619以外のスキップと関連していますか?
  2. 全員がエデンの精神の化身ですか、それとも特定人々だけですか?
  3. 1903と2746は常に同じ人物に同じ動物を用いるのですか?
  4. 精霊達は哺乳類と鳥類だけですか?
  5. 造物主もグノーシスのデミウルゴス(ヤルダバオート?)ですか?

Fantem

  1. Yes, Donnar in 1903 helped make 2999 happen, and A. and F. have parents hailing from 2746
  2. Not everyone. Anyone whose been consistently associated with an animal or has displayed high durability is a tip-off.
  3. Yes
  4. They can be any animal by choice… BUT, they do not like lizards, on account of the 14th.
  5. I would not use the word “demiurge” to describe the maker. (E: Like… really, at all)

訳:

  1. はい、1903のDonnarは2999の発生に貢献しました。AとFには2746出身の両親がいます。
  2. 全員ではありません。動物とのつきあいが常にあったり、高い耐性を示したりしている人というのは、隠し情報です。
  3. はい
  4. 彼らはどの動物でも選ぶことができます…。しかし、彼らは14thのためにトカゲを好みません。
  5. 私は造物主を「デミウルゴス」という言葉では表現しません。(E:いいね…本当にそうです。)

 

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