SCP-018-JP – 斃れし女王の時計のタイトルにある女王とは誰のことなのかをまとめてみました。今回の記事は短めです。
SCP-018-JPとは
まず、このSCP-018-JPについて説明します。
SCP-018-JPはおよそ███年前に█████ ██████████のために独自に製造されたブレゲ社製の懐中時計。裏面には、右上の縁に接する形で血痕が付着しています。元々は「定期的に形状の変わる決して落とせない血痕が付着した懐中時計」としてAnomalousに分類され、保管されていました。
しかしながら、この血痕の形状は北極圏海域内の海氷██████ █████████ ███を縮小した形状と同じ形状であり、9月23日から3月19日の期間(”下半期”と表記)には血痕が拡がり、それに対応する形で海氷の面積も拡大します。この血痕の面積は回収時から拡大し続けており、将来の大規模な気候変動をもたらす危険性が指摘され、オブジェクトクラスはKeterに分類されています。
詳細な調査の結果、██████ █████████ ███はSCP-018-JPが製造される以前、SCP-018-JPの持ち主となるはずだった█████ ██████████の死亡の前後に発生したとの事実が判明しています。SCP-018-JPに付着している血痕は、サンプルの採取が困難なため詳細な検査が実行出来ませんでしたが、█████ ██████████自身の血液であると推測されています。
以上の結果から、██████ █████████ ███はSCP-018-JPと同様の由来を持つ存在であり、SCP-018-JPの影響に従うものであると結論づけられています。
斃れし女王とは誰のことか?
斃れし女王とは誰のことでしょうか?斃れし女王の時計というタイトルから、ブレゲ社製の懐中時計の持ち主が斃れし女王だと考えられます。謎を解くカギはこのブレゲ社製の懐中時計にありました。
ブレゲ社は、アブラアム=ルイ・ブレゲ – Wikipediaがパリで創業した有名時計ブランドでした。Wikipediaによると、1783年、ブレゲの顧客の一人であったフランス国王ルイ16世の王妃、マリー・アントワネットはブレゲに最高の時計を作るように命じたそうです。
マリー・アントワネットはフランス革命で処刑されますが、時計の開発は続けられ、ブレゲの死後、弟子たちによりブレゲNo.160「マリー・アントワネット」(Marie Antoinette )と呼ばれる金色の懐中時計が作られたとあります。
この事実から斃れし女王というのは、フランス革命で処刑されたマリー・アントワネットではないかと考えられます。説明にある███年前に█████ ██████████のためという記述も、2~300年前だとするとマリー・アントワネットがいた時代と一致しますし、名前の字数(アルファベット)も一致しています。また、後半に書かれている12時15分という時刻はマリー・アントワネットの処刑時刻でした。
最後のメッセージの内容から考えると、SCP-018-JPにはマリー・アントワネットを哀悼する意図があるようですね。
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