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Pitch Havenシリーズ紹介と考察 第1回 SCP-2746 – ████は死んだ

SCP紹介&内容整理

SCP作品の中には恩人3部作のようなつながりのある連作SCP作品が存在します。Pitch Haven(ピッチ・ヘイブン、墨染めの聖域)シリーズはそんな作品の一つで、スチュアート・ヘイワード博士と財団エージェント、サラ・クロウリーにまつわるストーリーが描かれています。

本記事ではこのPitch Havenシリーズの中から、この両名が登場する作品を紹介&考察します。

全部を一気に紹介すると非常に長くなるため、複数回に分けてお送りします。今回は第1回としてPitch Havenの紹介と作品一覧、SCP-2746 – ████は死んだを記事にしました。

Pitch Havenとは

Pitch Havenは、スチュアート・ヘイワード博士と財団エージェント、サラ・クロウリーにまつわるストーリーが描かれたSCP・Tale作品群です。Pitch Havenハブページㄗitch 卄aven -墨染めの聖域-に概要と作品・キャラクター一覧がまとまっています。

あらすじ

ラスベガス支部サイト-45へ相棒として共に配属されたスチュアート・ヘイワード博士と財団エージェント、サラ・クロウリー。二人は異常存在・オブジェクトの捜索と確保という危険な任務に当たっていたが、数体のおぞましい存在が何故か自分たちに対して恨みを抱き、その企みを妨げる障害と見なしていることに気付き始める。その背後には異常存在との隠れた因縁があった――。

Pitch Havenの作品一覧(時系列順)

Pitch Havenの作品一覧です。作中の時系列順に並べています。

SCP

タイトル

著者オブジェクトクラスメタタグ投稿日
十四から十三へFantempitch-haven tale2015/12/17
SCP-2905A Web Wrapped With Roses and PoisonsOZ OuroborosEuclidalive arachnid euclid inscribed location pitch-haven plant scp sentient species statue2015/12/21
SCP-2988果実喰らいの過誤OZ Ouroboroseuclideuclid pitch-haven scp 味覚 植物 樹木 死体 生物学 自我 認識災害2015/6/18
SCP-2746████は死んだFantemeuclidポータル euclid pitch-haven scp 動物 地下 変形 宗教 構造 異次元2014/4/1
SCP-3998ウィッカー・ウィッチは生きているFantemsafe3000 pitch-haven safe scp 念力 死体 液体 炎2017/4/13
No Safe HavenFantem factory pitch-haven tale2017/7/16
インタビューPH-SC-TAN-45-1903Fantempitch-haven tale2017/7/30
SCP-1913猛るモノ達Fantemeuclideuclid pitch-haven scp 人間型 像 動物 炎 犬 猫 知性 自我2014/1/24
SCP-2940光の運び手Accelerandoeuclideuclid pitch-haven scp 人間型 動物 地下 建造物 時空間 時間 死体 液体 知性 自我 鳥2015/5/19
SCP-1530彼女の友だちAccelerandoeuclideuclid green-king pitch-haven scp 人間型 動物 建造物 犬 猫 生物学 知性 自我2014/11/20
SCP-1903ジャッキーの秘密Fantemeuclideuclid pitch-haven scp 人間型 動物 変形 情報災害 生命 生物災害 知性 自我2014/1/24
SCP-1619サイト-45-C:フロア24Fantemeuclideuclid pitch-haven scp 人間型 動物 地下 外部エントロピー 建造物 彫刻 死体 異次元 聴覚 自律 自我 芸術2013/12/8
SCP-2999クロネコとシロウサギFantemeuclidウサギ プロメテウス 2000 euclid pitch-haven scp 動物 文書 猫 知性 自律 自我 電子デバイス 骨格2014/4/1
SCP-2792ユキウサギ・サラFantemeuclidウサギ プロメテウス euclid pitch-haven scp 人間型 温度 玩具 知性 自我2017/2/9
懐かしき氷Ihppitch-haven tale2015/6/12

今回はスチュアート・ヘイワード博士と財団エージェント、サラ・クロウリーが登場する作品を見ていきます。この二人が登場または関連する以下の作品を1から順に読むと時系列順に読むことができます。

  1. SCP-2746 – ████は死んだ
  2. インタビューPH-SC-TAN-45-1903
  3. SCP-1913 – 猛るモノ達
  4. SCP-1903 – ジャッキーの秘密
  5. SCP-1619 – サイト-45-C:フロア24
  6. SCP-2999 – クロネコとシロウサギ
  7. SCP-2792 – ユキウサギ・サラ
  8. 懐かしき氷

各作品の内容を紹介する前に二人のプロフィールを紹介します。

エージェント サラ・クロウリー

サラ・クロウリーは1888年生まれの日本人女性。身長は1.97メートル。財団でフィールドエージェント兼ソーシャル・エンジニアリングの専門家として働き、スチュアート・ヘイワード博士とコンビを組んでいた。

サラは日本の武蔵国に生まれ、幼い頃にアメリカ人兄弟のE████、T█████・クロウリーに養子として引き取られる。アメリカで軍警察の捜査官・警護スペシャリストとして服務した後、エージェント・クロウリーとして財団に雇用される。

スチュアート・ヘイワード博士

スチュアート・ヘイワード博士は1888年生まれのイギリス人男性。身長は 1.68メートル。文学博士号を取得して███を卒業後、フィールドエージェントとして財団に雇用された。

英語、フランス語、ラテン語を含む複数の言語に堪能で、オカルト・民間伝承的な事物の識別に加え、封じ込め・確保における戦略案や多くの異常存在の考え得る起源の提示を専門としている。

ヘイワード博士はイングランド、チェーシャー州のウォリントンで生まれ、アルツハイマー病を患っていた祖母アカシア・ヘイワードによって育てられた。彼女は1891年から寝たきりとなり、スチュアートの世話に頼るようになった。

プロフィールは以上です。それではSCP-2746 – ████は死んだを見ていきます!

SCP-2746 – ████は死んだ

SCP-2746 – ████ is dead. 
原著者 Fantem

と言っておいてなんですが、この作品にはスチュアート・ヘイワードとサラ・クロウリーは登場しません。しかしここでの記述が後々Pitch Havenシリーズを読む上で重要になってきます。

SCP-2746は、ネバダ州ラスベガスにある、サイト45-Aの北約250メートルに位置する地下トンネル。 このトンネルは別次元の空間と繋がっており、トンネルを抜けるとSCP-2746-1と名付けられた直径およそ111キロの森林に覆われた大陸に到着する。陸地外縁部の探索によりこの大陸は空中に浮遊していることが示唆されている。SCP-2746を通ってSCP-2746-1に移動した人間はヒト以外の動物の身体的外観になり、帰還すると元に戻る。

SCP-2746-1内に存在する記録により、以下のことが推定されている。SCP-2746-1には770から780体ほどの知性を持ったヒト以外の動物がこの大陸に棲息していた。これらの住民は、不死で、本来はどのような食料も必要としなかった。

住民たちは「製作者」、「学徒」、「栄誉者」という社会身分と階層を持つ。13人で構成された 「製作者」がもっとも高い社会地位で、「学徒」は製作者の個人的な召使とアシスタント、「栄誉者」は職人、大工、芸術家で、住民の大半は「栄誉者」であった。そしてSCP-2746-1には住民たちを創り出した「造物主」と呼ばれる存在がいた。

しかし、ある出来事をきっかけにNachash事変と呼称される内戦が発生。この内戦は「造物主」の殺害を目標に掲げる「████の激怒(原文はFuries of ████、Furiesは復讐の三女神を意味する)」と「造物主」との間で起きた争いで、住民の大多数は、「████の激怒」に参加した。

しかし、「████の激怒」は敗北し、二人の「製作者」、大部分の「栄誉者」と「学徒」が磔刑で処刑され、わずかに生き残った住民はSCP-2746-1を放棄し旅立った。

Nachash事変の詳細については、添付の補遺および文書で明らかになる。

「████の激怒」が「造物主」の殺害を目標に掲げた理由は、演説-2746-5に書かれていました。この演説は「████の激怒」によるものと思われます補遺の内容を読むとSCP-2746-1がなんであるか、何が起きたのかを理解できます。

住民たちの起源

演説-2746-5によると、SCP-2746-1の住民たちの起源は、造物主が13体の霊魂を創り、ただひとつ「製作せよ」と命令を与えたことに端を発していました。13体の霊魂は創造されたことに感謝し敬慕する造物主の命令に従い、「製作」ただそれだけを目的として、大地や木々などを作り上げ、世界とそこに内包される万象を生み出しました。

その過程の中で13体の霊魂は造物主による手本を基に、似てはいるがそれぞれ異なる764の魂を作ります。この最初の13体と764の魂の計777体がSCP-2746-1の住民です。最初の13体は「製作者」と呼ばれ、「製作者」によってさらに「栄誉者」・「学徒」階級の住民が作られたようです。世界を作り上げたのはSCP-2746-1の製作者でした。

しかしながら、住民たちが作ったモノたちは、動き、感謝し、喜ぶという要素が欠けていたため、住民たちは新たに植物のような生命でない動く生命を作ります。そして彼等は造物主へ自らの制作物を披露しました。ところが造物主はどういうわけかこれを嫌悪し、創造された世界を取り壊してしまいます。

制作物を壊されたものの、製作者は制作をやめることはなく新たに「生物を様々な環境に適応させ、修正を行わせる」という方法を採用し、試行錯誤の末、それらを作り直しました。そして、造物主に二度目の発表を行います。しかし造物主は再びそれを処分します。

三度目の作り直しにおいて、造物主は直接作業を監督し、被造物に自身の似姿を加え入れ、”造物主の似姿をしたもの”を生み出しました。このおかげか造物主は住民たちの仕事を認め、住民たちは造物主の期待に沿えたと考えました。

被造物の堕落

ところが、”造物主の似姿をしたもの”は堕落します。造物主はその罰として”造物主の似姿をしたもの”をSCP-2746-1から追放し、さらに、堕落の責任があるとして不死であった住民たちにも、刑罰を下します。それは「自分の正気を保つ」ための食事の必要性を住民たちに付与するというものでした。住民たちはそれまで不要であった食事をしなければならなくなります。

一見するとたいしたことではないように思えますが、住民たちの大部分を占める栄誉者階級は、利用可能な食料源と農業の知識の欠如から、食料の確保ができず、飢餓に陥ります。結果として栄誉者階級は、他の住民を襲い捕食し始めました。

こうして平和だったSCP-2746-1には飢餓と暴力が蔓延し知性のある隣人を手にかけ捕食するという地獄のような光景が広がりました。一方、「製作者」と「学徒」は果実生産植物がある個人庭園に立ち入ることを許されました。

この過酷な刑罰がきっかけとなり、以前「製作者」に属していたFredrickとAgathos、「学徒」のClovisは「████の激怒」を結成。住民の大多数もまた「████の激怒」に参加し、造物主に反旗を翻します。

しかし、「████の激怒」は敗北し、参加者は磔刑で処刑されました。通知-2746-2によれば「████の激怒」に与する者は、永遠の磔にされたようです。

内戦終結後、わずかに生き残った住民はSCP-2746-1を放棄し旅立ちました。これがSCP-2746-1で起きたことでした。

████の正体

SCP-2746-1の住民は、造物主の命令に従ってこの世界を作り、”造物主の似姿をしたもの”を生み出しましたが、この被造物は堕落しSCP-2746-1を追放されます。この話の流れはある有名な話を想起させます。それは旧約聖書『創世記』における一章、天地創造と二章、アダムとイブです。

天地創造では神は自分のかたちに似せて人を創造します。そしてアダムとイブでは、神から食すことを禁じられた善悪の知識の木の実をアダムとイブが食べ、二人はエデンの園から追放されます。

“造物主の似姿をしたもの”は、アダムとイブのことだと考えてみます。演説にあった堕落とは、知識の木の実をアダムとイブが食べ、エデンの園から追放されたことを指していると思われます。そう考えると補遺の通知-2746-1の

A███とE██の追放に続き、

黒塗りはAdamとEvaということになります。また文書-2746-9ではSCP-2746-1の名称らしきものは████と黒塗りになっていますがこれはEden(エデン)ということになります。

これらの符合する点からSCP-2746-1はエデンであると考えられます。

実はTale、十四から十三へではエデンという単語が出てきます。さらにこのTaleには、”蛇”の称号を持つ製作者が登場します。この”蛇”は造物主が最初に創造した7対、14体の霊魂のうちの最後の14体目で、十四から十三へでは嫉妬心からか、人間に知恵の実を与えたとして、エデンから追放され記録から抹消されています。

創世記のアダムとイブの話では、イブは蛇にそそのかされて知恵の実を食べていますね。

また本文中に書かれていたNachash事変のNachashという言葉はヘブライ語であり、意味は英語のserpent(蛇)に相当します。Nachash事変は蛇の誘惑でアダムとイブが知恵の実を食べエデンの園から追放されたことを意味しているようです。

ちなみにこの”蛇”は暴力的な力のみが支配を確立しうると固く信じており、追放時にFredrickにより「人類は無為にお前の死を希求し続け、恐怖のみがお前の傍に居続けるだろう。」と宣言されています。人類を憎み、再生能力を持ち、人類が死を希求する”蛇”……、もしかするとこの”蛇”は追放後、SCP-682 – 不死身の爬虫類として財団に収容されたのかもしれません。

主要人物

SCP-2746の内容を見てきましたが、次にSCP-2746の登場人物をまとめてみます。

主要人物は以下の5名です。

「████の激怒」側

  • 「制作者」、Fredrick
  • 「制作者」、Agathos
  • 「学徒」、Clovis

造物主側

  • 「製作者」、Suwaird
  • 「製作者」、Sari

これらの人物はPitch Havenの他の作品中にも登場します。

Fredrick(フレデリック)

Fredrick(フレデリック)は、最初に創造された13体、「製作者」のひとり。黒い毛並みのオオカミの外見をしている。Fredrickはエデンの製作者長であり、エデンにおいては造物主に続く第二位の地位にあった。Tale、十四から十三へによるとFredrickとAgathosは造物主が創造した最初の一対で、この二体はエデンの王と妃の地位にあった模様。

Fredrickの最大の成果は、火の設計で世界に光の恩寵を与えたこととされる。アダムとイブの堕落後は、堕落の責任を負わされ罰を受けたことに憤り、Agathos、Clovisと共に「████の激怒」を結成し、造物主に反旗を翻す。しかし、反乱は鎮圧。Fredrickは最後に製作者らに立ち向かい、Sariの顔に重度の火傷を負わせたがSuwardの歌によって麻痺させられ、逮捕された。

逮捕後、Fredrickには永久の磔刑と生き埋めという刑罰が下され、さらに以下の刑罰が処された。

  • 彼の言葉に耳を傾ける恐れのある者、彼の炎に屈服する者を思い留まらせるようにするため、鼻口部を削ぎ落とす。
  • 十字架と固定した後に一度燃やすことで、Fredrickが彼と対峙した者に遭わせたものと同等の痛みをFredrickに感じさせるようにする。
  • Fredrickの胸部を開き、胃を消化器系から切り離すが除去はされていない状態にする。造物主の罰によって衰弱するよう、それは彼の殻の内に残され続けなければならない。

これらの刑罰は、捕縛時にFredrickと共に戦っていた人々にも執行された。

Agatho(アガトス)

Agathos(アガトス)は最初に創造された13体の霊魂のひとつ。Fredrickと同じくエデンの製作者長であり、ネコの外見をしている。

ハブページの隠し文書には、白いトラ柄のネコと書かれています。

AgathosはFredrickの妹で、彼の個人顧問を務めていた。Tale、十四から十三へによるとAgathosは造物主が創造した最初の一対で、エデンでは妃の地位にあった。

AgathosはFredrickが作った火を打ち消し、彼女が生み出した水を喚起する白き石を設計した。「████の激怒」においてはあらゆる戦略的判断の計画立案によってFredrickを支援した。Agathosの最後の行動は、製作者との戦いにおけるFredrickへの助力で、Suwardの歌によってFredrickと共に麻痺させられ、逮捕された。

逮捕後の刑罰はFredrickと同じく永久の磔刑と生き埋めで、さらに以下の刑罰が処された。

  • Agathosの殻は、白い粘土によって覆われ、一旦乾燥させたら、その殻が彼女の業績と美貌を反映するように、彼女の姿を象って彫像される。
  • Agathosの両目は、彼女の殻から取り除かれる。その後、その血液と悪しき意志が流出し、解き放たれるように、彼女は逆向きに回転された十字架へ磔にされる。
  • 流出した分のAgathosの血は、彼女の内にあるあらゆる罪を霧消させるために、聖なる煤に晒された水へと置き換えられる。

これらの刑罰は、Fredrickに仕えるという邪悪な意図の下に、破壊行為、妨害、または他の間接的な貢献を行った者に共通して執行された。

Clovis(クローヴィス)

Clovis(クローヴィス)は████の公神官を務めていた「学徒」でウサギの外見を持つ。

ハブページの隠し文書には、黒いウサギと書かれています。

かつてのClovisは、必要に迫られた全ての市民に対し、熟達した癒やしの奉仕、知的な性質の奉仕の両方を自ら進んで提供し、彼女の美しさ、知性、および奉仕は████において最大のものであった。

内戦につながったと考えられる[DATA抹消]の逮捕に関与していると考えられている。「████の激怒」においては情報提供者として仕えたが、最終的にはClovisは、Fredrickに仕える数名の栄誉者階級市民に喰らわれた状態で発見された。

Clovisに対しての処罰は、Fredrickへの本意無き関与により、Clovisは死罪に問われないものとされたが(本文は”Clovisの殻は死の罪を負わなければなりません。”でしたが、原文は、Clovis shall not be charged of death.なので逆の意味になります。)、[編集済み]からの直接介入により、以下の命令がクロービスの罰のために下された。

  • Clovisの左目は、彼女の能力を打ち消すために、燃え盛る針にて刺し貫かれる。
  • 彼女がもはや████に戻ることができないように、Clovisには人型の殻が割り当てられる。この殻はやがて腐り果てることで、彼女が加害者から受けた傷を反映する。
  • 殻に入れられた後、彼女自身の中心を、その殻の内に縛り付けておくため頭部が体から緩くぶら下がるように、Clovisの首は切断される。

FredrickとAgathosは永久の磔刑と生き埋め、Clovisは死罪にはならなかったものの刑罰執行後に追放されたと思われます。“彼女がもはや████に戻ることができないように”とあることがその理由です。

SuwairdとSari

SuwairdとSariは、最初に創造された13体、「製作者」に属する。Suwairdはイエネコ、Sariはウサギの中では最大級の体長を誇るフレミッシュ・ジャイアント種というウサギの外見を持つ。

ハブページの隠し文書には、Suwairdはヒョウ柄のクロネコでSariは白いウサギと書かれています。

SuwairdとSariは「守護者」の役割が与えられていたようで、元々は口論の仲裁を行っていた。

「████の激怒」の蜂起後は、通知-2746-2のとおりに「████の激怒」の参加者を捕縛し、慈悲なく永遠の磔にしていった。FredrickとAgathosはSuwardの歌によって共に麻痺させられ、逮捕された。

SuwairdとSariが戦って捕縛する相手は、自らの兄弟姉妹、そして子供たちであった。SuwairdとSariは苦しめる者たち、捕食に耽る者たちへは一切の慈悲を与えなかったが、個人的に見知った惜しむべき者たちに対しては躊躇した。しかし手を下さねばならないと考え、執行していった。

戦争終結後は生き残った住民たちにエデンから共に旅立つよう説得されたが、 “私たちが行った所業を考えれば、そうすることは正しくない”としてエデンに残ることを選択。文書-2746-9を残しハブページの記述によれば自殺した。SCP-2746-1からはSuwairdとSariの遺体が発見されている。Suwairdはかつてはただ歌い、馬鹿な真似をするのが好きだった。

文書-2746-9の最後にはこう書かれている。

今に至り、私たちはただ忘れ去られることだけを望みます。私たちは幸福な生涯を送る機会を欲します。あなたがこれを読む頃には、それを得ていますように。願わくば、全てをやり直せた時に、この「神性」をもっと単純な、人間の生命と交換し、████が再び私たちを見つけることがありませんように。それだけが、我々の望む全てです。

おわりに

SCP-2746は以上です。

横暴な神に翻弄され地獄に陥った者達の悲劇でした。苦しむ住民たちを見て義憤に駆られて行動したFredrickらと、与えられた役割を全うしたSuwairdとSari。両者は敵対関係となりましたが、お互いに憎み合っていたわけではないようで、両者共に私信を出して思い止まるよう説得しています。その様子からは両者がお互いを大切な家族や友人のように思っていたことが伺われます。

次回はPH-SC-TAN-45-1903SCP-1913 – 猛るモノ達を見ていきます。

第2回はこちらです。

Pitch Havenシリーズ紹介と考察 第2回 SCP-1913 - 猛るモノ達
前回よりお送りしているPitch Havenシリーズ紹介と考察です。今回は第2回としてインタビューPH-SC-TAN-45-1903とSCP-1913 - 猛るモノ達を紹介&考察します。 前回の記事はこちらです。 インタビュ...

最後までお読み頂きありがとうございました!

ㄗitch 卄aven、SCP-2746を基にした本記事の内容はクリエイティブ・コモンズ 表示 – 継承3.0ライセンスに従います。

アイキャッチ画像出典
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